社交ダンスが認知症予防に効果的だと新聞に掲載されました。
お知らせ2017.11.20
記事を一部ご紹介します。
ドイツ、マグデブルグの神経変性疾患センターのキャスリン・レフェルド博士らの研究チームはダンスに着目。
音楽を聴きながらリズムに合わせて身体を動かすなどの脳への複合的な刺激が、神経変性プロセスを緩やかに
する可能性を探索した。63歳~80歳の健康な52人高齢者を2群にわけ、①群には社交ダンス教室、②群には、
通常のフィットネスプログラムによる介入試験を、最初の半年は週2回の90分のクラス、後半の1年間は週に1回
の90分のクラスで計18カ月実施。試験の前後で脳の容積とバランス機能を評価した。
社交ダンス教室は、基本のステップから始まり、ジルバ、マンボ、サンバ、チャチャチャなどのステップを覚える
ようにプログラムが組まれ、フィットネスプログラムは、通常の有酸素トレーニングと筋トレとストレッチの組み
合わせで構成された。
その結果、両群共に脳の海馬の容量が増えていることが分かった。一方、バランス機能は社交ダンス群のみで向上
していた。バランス機能には、知覚情報、視覚情報、平衡感覚情報の統合が重要で、高齢期のバランス機能維持に
は社交ダンスが最適であるとレフェルド博士は強調する。記憶、学習に最も重要な海馬の容積が両群で増えたこと
から、高齢期の運動の重要性も再認識された。バランス機能を維持しながら神経変性をゆるやかにしたい人は、社
交ダンス教室通いがお勧めだ。